2022.01

Natural Beauty Life

コロナ禍での酷い手荒れには?

2020年の3月ぐらいから、これまでシアバターだけで保湿が問題なかったのに、それだけでは手荒れがおさまらなくなったというご相談を数件受けています。

これは、コロナ渦のアルコール消毒による手荒れで、これまでと同じようにシアバターを塗っていても、いままでのように保湿できないことが原因と考えられます。

何しろ、消毒する度に、肌を痛めているのですから、その分、多くシアバターでの保湿をするように心がけて下さい。

もし、まだ試していなければ、以下の2点も気をつけてみて下さい。

まず、除菌ができるタイプの液体ソープの使用をやめることです。

日本では、除菌ハンドソープの売り上げがコロナ渦で伸びていますが、アメリカでは、2016年にFDAが抗菌せっけんの販売を禁止しています。

通常の石けんと水による手洗いと比べて、殺菌効果が優れているという科学的根拠がなく、むしろ長期に使用することにより、耐性菌やホルモンへの影響など有害になる可能性があるというのがFDAの見解です。

通常の液体ソープも、必要以上に洗浄力が強いので、固形石鹸に切り替えて手洗いを行い、手洗い後にはシアバターで保湿するようにしてみて下さい。

そして、2点目は、もしヒビ割れするほどに手荒れば進行している場合は、アルコール消毒を控えるということです。

どうしてもしなくてはならない場合以外、冬なので、手袋を使用して店舗入店時のアルコール消毒を避けるなど、消毒の機会を控えて下さい。

肌に触れたウイルスは肌から侵入することはなく、顔などを触ったときに、粘膜から侵入するということは皆さんご存知かと思います。

ただ、手に傷があると、むしろウイルスの侵入機会も増えますし、それほどまでに手荒れが進行してしてしまっている場合には、肌の健康を考える方が、個人的には結果的にウイルス対策にもなると思います。

ウイルス対策のための手の消毒は、肌の健康という観点から見ると、肌に良い常在菌も殺してしまうため、肌にダメージを与えることになります。

それを2年間継続的に行っているため、肌ダメージが蓄積している中での冬の乾燥が決定打となっての手荒れですので、ぜひ、検討してみて下さい。