2018.07

Moringa

夏に知っておきたい美容オイルの選び方

この時期、オイル美容での「オイル焼け」を心配される方がいらっしゃいますが、

これは都市伝説のようなもので、科学的に立証されたものではありません。

41000611_l-300x200事実、オイル美容は紫外線でダメージを受けた肌のケアに有効です。

しかし、オイルを使用する際に気をつけなくてはいけない点が2つあります。

一言にオイルと言っても、メーカーによって様々な作り方をしているため、

「何が入ったオイルなのか?」

「何のオイルか?」

という点を確認しなくてはいけません。

1. オイルに加えられた精油の種類

植物から抽出された精油は、エキスが凝縮されたとても濃いものです。

そのままお肌につけるものではなく、肌につける際には、1%以下にオイルで薄めます。

中には、光毒性成分が含まれているものかがあり、紫外線と反応すると肌トラブルの原因となる場合があります。

例えば、ベルガモット、レモン、グレープフルーツ精油など、柑橘系の精油には、この光毒性が含まれていることがあります。

シャンプー、リンスへの使用は問題ないですが、昼使いのフェイスオイルに、こういっ た精油を使うのはどうかなと思います。

ただし、フロクマリンフリーといって、光毒性成分を取り除いた柑橘系の精油ものもあります。

「ナイト用」と指定されるオイルには、これらの光毒性が含まれた精油が用いられている可能性もあるので、

日中の使用は控えるなどの注意が必要です。

2. 酸化しやすいオイル

酸化しやすいオイルは、日中の使用は、お勧めしません。

代表的なオイルとしては、ローズヒップオイルです。

肌のターンオーバーを促す作用があり、美白、美肌効果があります。

しかし、とても酸化しやすく、防腐剤なしに商品化できないのが弱点です。

また、オイルがタオルや服に着色するので、気をつけなくてはなりません。

フロクマリンフリーでなければ、光毒性もあるため、朝の使用には向きません。

夏のオイル美容にオススメのオイル

未精製ホホバオイル

未精製のホホバオイルには、酸化防止剤の役割を果たす天然のトコフェロールが含まれています。

そのため、とても酸化しにくいオイルです。

エイコセン酸が多く含まれ、肌の水分を保持する作用と油汚れを溶解するのに適しています。

モリンガオイルのように、すぐに浸透しないこともあり、メイク落としや洗顔にオススメのオイルです。

未精製スウィートアーモンドオイル

肌なじみの良いオレイン酸が6 割ほど、皮膚の水分を保つバリア機能のあるリノール酸が2割ほど含まれています。

優しく全ての肌に合い、使い心地も良いので、リーブオン(拭き取るただけで、洗わない)タイプのマッサージオイルなどに適しています。

かゆみや炎症のある肌にも良いです。

未精製ココナッツオイル

母乳に含まれる抗菌、殺菌作用のあるラウリン酸を含みます。

紫外線対策効果もあります。

ただ、肌への浸透力に優れているわけではないので、マッサージオイルやボディスクラブなどに使うと良いでしょう。

まれに、ココナッツオイルに含まれるカプリル酸とカプリン酸に対して、刺激を感じる人もいます。

未精製マカデミアナッツオイル

オレイン酸と、若い人の皮脂に多く含まれるパルミトレイン酸という脂肪酸を多く含む酸化しづらいオイルです。

エイジング肌、乾燥肌にオススメです。

未精製シアバター

未精製シアバターには、抗酸化作用の強いトコフェロールとビタミンEが含まれているため、とても酸化しづらいオイルです。

SPF6-8ぐらいの天然の日焼け止め効果があり、日差しから肌を守るため、ガーナでは生まれたばかりの赤ちゃんも使用します。

未精製モリンガオイル

肌なじみの良いオレイン酸を 7-8 割含み、他の植物オイルには珍しいベヘン酸を10%弱含む、酸化しづらいオイルです。

このべヘン酸には、乾燥したエイジング肌を回復させ、肌本来の保水バリア機能を修復させる効果があります。

未精製オイルのすすめ

これらオイルの特徴は、未精製オイルのものです。

オイルを構成する脂肪酸はほとんど変わりませんが、

精製されたオイルからは、ビタミンEやトコフェロールなどの微量有効成分が奪われてしまいます。

未精製オイルとアレルギーの関係

アレルギー体質の方は、精製されたオイルが良いといいますが、

それは、そのオイルに含まれる成分に、その方がアレルギー反応を起こす成分がある場合であって、

未精製オイルが、アレルギーを誘発するということではありません。

具体的にいうと、カカオにアレルギーのある方が、精製カカオバターを使っても、アレルギー反応は出ません。

ということは、カカオ本来の天然成分は精製カカオバターにはないということです。

カカオバターは、常温で固形、体温で溶けることから、座薬にも使われますが、この場合は、精製カカオバターを用いるべきですよね。

ただ、美容効果を期待して、カカオバターを使うならば、どちらが良いでしょう?

自分に合った未精製植物オイルを上手く活用して、自然の力で美しい肌を作りましょう。