モリンガの木は、東は、インドから中国、アジアに、西は、エジプト、アフリカの一角から地中海、西インド諸島の周りに広く生息しいます。
古代ギリシャ人、ローマ人、エジプト人たちに、モリンガはとても評価されていたようで、紀元前2000年ごろから使用されていた証拠が残っています。
モリンガの種子から抽出されたモリンガオイルは、医薬品のための日差しから肌を守るため、香水のキャリアオイルとして、医薬品としても用いられていました。
また、モリンガの種子は、水を浄化するためにも使用されていました。
エジプト第18王朝(紀元前1550-1292年)のお墓は、モリンガオイルの入った壺が10個発見されており、マヤの葬儀に使用されたと考えられています。
エジプトのナセル湖近くの大都市であったカスル・イブリムでは、紀元前7世紀前半にモリンガ ・ペレグリナの果実が存在していた痕跡が残っています。
もっとも、1753年には、モリンガ・ペレグリナは、モリンガ・オレイフェラ(一般的にモリンガと呼ばれている木)とは異なる品種と示唆されていましたが、同種として一つに考えられています。
紀元前4世紀には、シリア、エジプトの砂漠原産のモリンガの種子から抽出したオイルが、粘着質が弱く、さらっとしており、肌への馴染みがよく、香りを吸収するとして、非常に切望されたことを示す証拠が見つかっています。
リーセ・マニケ女史は、著書「古代エジプトハーブ」の中で、古代エジプト人が用いたレシピを披露しています。
モリンガオイルは、様々な原材料と混ぜて使う、キャリアオイルとして医薬目的のための使用したと考えられています。
例えば
胃の病気 – モリンガオイル、はちみつ、乳香、ワインを煮て、ペーストとして食する
けいれん – モリンガオイル、大麦粉、牛脂肪を煮て、食する。
歯肉痛 – モリンガオイル、ガム、イチジク、黄土と水を混ぜ、歯茎にこすりつけて。
頭の病気 – モリンガオイル、ヒマシ油種子、脂肪から作られた湿布剤を頭の上に置いて。
出血を止めるための湿布 – モリンガオイル、ワックス、脂肪、蜂蜜、イナゴマメ果肉とゆでた大麦を混ぜて。
耳の痛み – モリンガオイル、キュウリ、黄土を混ぜて。
しわ – モリンガオイル、 乳香ガム、ワックス、ヒノキの草を微粉砕し、発酵植物汁を混ぜたものを毎日塗って。
また、モリンガオイルは、蚊避けとしても日常的に使用されました。
どうでしょう?この古代エジプト時代のモリンガレシピ。
胃の病気に対する薬のレシピは、なかなか美味しそうな感じがするのですが。
しわに対するレシピも、効きそうですよね。
古代エジプト人のように、100%モリンガオイルをキャリアオイルに、自分好みの美容方法を開発するのも面白そうですね。
参考:http://sinai-moringa.com/moringa-in-ancient-egypt/