2017.07

Shea Butter

日焼け止めの弊害に注意

紫外線は、絶対悪ではない

紫外線はお肌の大敵!と思われている方は、たくさんいらっしゃると思います。

化粧品業界でも「日焼けは肌を老化するので紫外線対策を」と言いますし、天気予報でも「紫外線対策を十分にしてお出かけ下さい」なんて言いますよね。

確かに、肌を火傷させるような日焼けは、お肌にとって「悪」以外のなにものでもありませんが、私たちの体は、紫外線を浴びることで体内でビタミンDが生成されます。

ビタミンDは強い骨、健康な体を維持するために必要な栄養素です。

ビタミンDは、魚などに含まれていますが、ビタミンDを含む食品は少なく、食べ物からの摂取が難しいのです。

日焼け止め使用によるビタミンD不足

2017年7月12日の毎日新聞の報道によると、20代の女性が週3回以上日焼け止めを使った場合、血中のビタミンD濃度が常に「欠乏状態」になっていたことが、大阪樟蔭女子大などの研究チームの調査でわかりました。

ビタミンDは日光に含まれる紫外線を浴びることで体内で作られ、骨の形成に関わる栄養素。

不足すると、骨粗しょう症などになりやすくなります。

また、母親がビタミンD不足であると、生まれてくる子供もビタミンDが足りていない状態で生まれてくることがあるそうです。

ビタミンD不足で乳児にくる病増加

近年、乳幼児の間で、足の骨が変形し、歩行しづらくなることもあるビタミンD欠乏性くる病が増えています。

日本では、戦後、栄養が不足していた時代に多くみられましたが、食料事情の改善により過去の病気と見られてきました。

ここにきて増えた背景には、過度な紫外線対策などで、ビタミンDが不足している理由が考えられるといいます。

専門家は「適度な日光浴とバランス良い食事を」と呼びかけています。

紫外線による皮膚ガン率は増加なし

「オゾン層破壊による皮膚ガン率の増加」を懸念される方もいらっしゃると思いますが、実は、皮膚ガン率が増加しているのは、オーストラリアに住む白人に限られており、現地でも、アボリジニや非白人の間では皮膚ガン率は増加していないのです。

もともと日照量が少ない地域で暮らしていた白人が、本来、必要な紫外線量以上を浴びているために起きているのです。

ですから、私たちは、必要以上に紫外線を恐る必要はないのです。

むしろ、日焼け止めによる健康被害が報告されており、日焼け止めの常用による弊害に気を配るべきでしょう。

日焼け止めによる皮膚ガン率増加

アメリカでは、90年代より紫外線対策化粧品や日焼け止めの使用量が急増するとともに、含まれている成分による皮膚ガンも増えました。 (『続どうしても化粧したいあなたに』船瀬俊介著・三一書房・P.151)

黒人はメラニン量が多く、紫外線耐性が強く皮膚ガンに罹ることは珍しいといわれています。

しかし、紫外線量の強いアフリカに住む黒人の皮膚ガン発症率は低いにもかかわらず、アメリカに住む黒人の皮膚ガン発症率は上昇しているのです。

これは、日焼け止めの使用によるものと考えられています。

紫外線反射剤を使った商品に含まれる酸化チタンは発がん性物質として認識されています。

日焼け止めは、レジャー時のみに

つまり、白人よりもメラニン量の多い日本人は、必要以上に紫外線を恐る必要はありません。

むしろ、乳幼児からの日焼け止めの多用は、肌を傷めますし、健康な骨作りを阻害してしまいます。

SPF25程度(あまり数字が高いと、成分が強すぎ肌を傷める上、結局、汗で日焼け止めは流れてしまうので、あまり実質的な日焼け止め効果に違いはないといいます)の日焼け止めを、日常生活で常用するのではなく、海やプールなどのレジャー時に肌を守るときだけに利用する程度の紫外線対策が望ましいでしょう。

未精製シアバターを日常の紫外線対策に

赤道直下のガーナでは、1年中強い日差しが降り注ぎます。

そんなガーナでは、未精製シアバターを強い日差しから赤ちゃんを守るために使っています。

未精製シアバターにはSPF7前後の日焼け止め効果があると言われていますが、これは、日光に肌を当てると、10分で肌が赤くなってしまう人が、その7倍、70分赤くならずに済むという程度のものです。

日本で乳幼児が外で遊ぶときに、適度な日光浴をしながらも、日差しから肌を守るという意味では、ちょうど良い天然クリームです。

何と言っても、未精製シアバター100%は、化学物質など一切含まれてませんから、発がん物質の心配もなければ、赤ちゃんが舐めても全く問題がなく、安心です。

シアバターの産地、ガーナのタマレでは、シアバターは、お料理にも使われるぐらいですから。