2016.06

Shea Butter

東西アフリカ、シアバター種類の違い

シアバターノキは、シアベルトと呼ばれるアフリカのヴェルデ岬からチャドにかけて広がる一帯にのみ天然分布しています。

IMG_4428燦々と降り注ぐ強い日差しを受け、7m-25mにまで伸び、花を咲かせるまで20年、身をつけるまでさらに20年を要します。

植林、栽培して果実を得られるような植物ではないのです。

従って、シアバターは、全てアフリカ産です。

樹齢200年を超えるシアの木は、神々しくもあり、まさにアフリカの大地の恵みを凝縮した自然の贈り物です。

“Women’s gold” ウイメンズ・ゴールドと呼ばれるシアの実の収穫は、サバナ気候のガーナ北部の女性たちの仕事で、4月から8月にかけて行われます。

日中は、40度に達するガーナ北部。

女性たちは、夜明けに、熟れて、自然に落ちた実を拾い集めます。

シアの実からシアバターを製造する過程は、大変な重労働ですが、ガーナの女性たちは、手作業で手で感触を確かめながらシアバターを仕上げていきます。

こうして、化学薬品を使わずに、伝統的な手法で仕上げたシアバターは、最初は、チョコレート色でチョコレートの香りがしますが、幾度にも渡る製造過程を経て、黄味がかったクリーム色に変わり、独特のシアの実の香りへと変化していきます。

この手作りのシアバターは、種の獲れる時期や作る人の技術、湿度の変化によって、色も香りも異なります。

シアバター作りから得られる現金収入は、産業の乏しいガーナ北部の女性にとって、重要な現金収入源になっています。

実だけを買い取り工場で薬品を使って加工する化粧品会社もありますが、出来上がったシアバターを購入することで、より多くの収入が女性たちの手に渡ります。

JUJUBODYでは、ガーナ北部タマレで手作りで製造されたシアバターを生産者を厳選して調達しています。

また、何より、病院もほとんど無いこの地域で、シアバターは、彼らの生活に欠かせない生活の必需品でもあり、ガーナで使われる本当のシアバター、未精製シアバターの素晴らしさを知ってもらいたいという思いから、ガーナで手作りで製造された未精製シアバターにこだわっています。

ニキビなどの肌トラブルから、火傷、擦り傷、妊娠した女性の妊娠線予防にも用いられます。

リウマチの治療にも使用され、喉の痛みには、シアバターを溶かして飲んで対応します。

特に、乾燥の激しいハマターンという砂嵐のシーズンには、シアバターを鼻の中に塗って、乾燥による鼻血を防いでいます。

シアバター以外の保湿クリームは、ハマターンの前では効果がないと言います。

一般に、シアバターと呼ばれるのが、Vitellaria paradoxa種という種類のシアの木の実から抽出したシアバターで、西アフリカのサバナ地帯に自生しています。

一方、アフリカ東部に自生するのが、Vitellaria nilotica 種で、Vitellaria paradoxa種から派生した種で、東アフリカ一帯で一般的な種です。

オレイン酸、ステアリン酸など含まれている成分は同じですが、成分の含有量が異なり、ニロティカ種は、オレイン酸がより多く含まれているため、一般的に知られているシアバター(Vitellaria paradoxa種)より柔らかく、クリーミーです。

あくまで個人的な感想ですが、西アフリカのシアバターの方が、固い分、油分が強く、ステアリン酸の膜を張るような保護する感触があるからか、保湿力が高く長く持続するように感じます。

一方、さらりと伸びて馴染みが早くつけやすいのが、ウガンダ産などの東アフリカのシアバターです。融点も、東アフリカ産のシアバターの方が、低く、溶けやすいです。

お肌の感想具合によって、好みの感触を見つけられるようになったら、相当なシアバター通ですね!

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