2015.07

Lavender

肌に優しいエッセンシャルオイル、ラベンダー

エッセンシャルオイルとは、植物の花や果実の皮、樹皮、葉、種子などから抽出した100%天然の揮発性オイル(精油)です。

水に溶けにくく、アルコールや油脂に溶けやすい親油性であるため「オイル」と名がついていますが、厳密には、油ではなく高濃度の有効成分を含んだ芳香物質です。

アロマテラピーで使用されますが、通常、エッセンシャルオイルは肌刺激があるため、そのまま原液をお肌に直接つけることはできません。

しかし、少量(1~2滴程度)であれば、ティートリーのように、原液でお肌につけても大丈夫と言われるほど安全な精油もあります。

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ラベンダーもその一つです。

古代ローマ人は、ラベンダーを入れて入浴していたと言われています。自律神経のバランスを調整する働きがあり、リラックス、安眠効果があります。

香りは、人によって好みが分かれやすいものですが、爽やかなラベンダーの香りのファンの方は多いのではないでしょうか。

鎮痛作用があり、頭痛、生理痛などの痛みを改善するとも言われています。抗炎症作用があり、ニキビや傷を早く直し、傷跡が残りにくくなり、くすみにも良いというエッセンシャルオイルです。

肌質問わず使用できるため、スキンケアやヘアケアによく使われています。

通経作用があるので、妊娠初期は使用しないほうがよいという説もありますが、香りを楽しむだけだったら全く問題なく、香料として希釈して含まれている場合には、影響しないという医師の見解が一般的です。

原液を頻繁に肌につけるのは控えた方が良いでしょうという程度で、もともとエッセンシャルオイルは、原液を肌につけるものではありませんから、一般的な使用の範囲では神経質になる必要はないでしょう。

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ラベンダーのエッセンシャルオイルは、水蒸気蒸留法で抽出されています。

刈ったラベンダーを蒸して、水分と油分に分け、水の上に浮かび上がった油分のほうだけを取り出したものが、エッセンシャルオイルとなります。

一方、ローズやジャスミンなどのエッセンシャルオイルは、繊細な花びらから抽出されますが、芳香成分や有効成分の形を崩さず、水蒸気蒸留法で抽出するのは非常に難しく、コストもかかるため、一般的に、アブソリュート法が採られます。

アブソリュート法とは、石油などのオイルに花びらを漬け込み、芳香成分などを抽出する方法です。

しかし、このアブソリュートの精油は、香りがとても強く、原液を肌につけることはできず、希釈濃度に十分注意して使用する必要があります。

また、抽出時に使用する石油などのオイル成分が混ざったり、他のオイルで量増して大量生産を可能にしているため、品質が劣るものもあります。品質の見極めが難しく、品質が劣ったエッセンシャルオイルを利用した場合、気分を悪くしたり、肌を荒れさせてしまうこともあります。

従って、JUJUBODYでは、素材そのものを活かすことを優先しているため、無香料のスキンケアプロダクトが多いですが、香りを加えたい場合は、水蒸気蒸留法で抽出されたエッセンシャルオイルを使用することをモットーにしました。

ラベンダーのエッセンシャルオイルを配合した、香り高いモリンガヴァージンオイルラベンダーは、こちらから!


小話になりますが、実は、エッセンシャルオイルを香おりづけに使っても、薬事法上、エッセンシャルオイルは、「精油」であり、香料ではないため、「無香料」と記載しても良いのだそうです。

香りづけをする際には、化学合成した香料ではなく、自然の恵が凝縮されたエッセンシャルオイルを使用することで、香りを楽しみながらも、素材の良さを台無しにしないよう心がけています。