花粉症対策には、油抜きの食事!?
リノール酸は、ほとんどの植物性油に含まれる脂肪酸です。
リノール酸をたくさん含むオイルとして代表的なのが、日清ヘルシオオイルなど。
リノール酸自体が体に悪いというものではありませんが、炎症性物質なので、
体内にリノール酸を含む食事をしていると、
花粉症の方は、炎症反応(=花粉症)が出るため、その時期は避けた方が良いでしょう。
1ヶ月前からの油抜き食事が有効
揚げ物や炒め物、とにかく油を抜いた生活を花粉症が始める時期の1ヶ月前から始めると、
花粉症本番の時期に、随分と効果が出るそうです。
ココナッツオイルやバターには、リノール酸が含まれていませんが、
菓子パンには植物油が含まれており、リノール酸を含むタイプの油を全て避けると炎症作用が抑えられます。
天然の抗炎症作用のある油との併用は更に効果大
また、リノール酸の摂取を控えた上で、抗炎症作用のある油、
あまに油やシソ油、青魚に含まれるDHAなどを摂取すると、
花粉による炎症反応を抑えてくれるので、驚くほど症状が改善するのだそうです。
ただし、あまに油はとても酸化しやすいので、少容量のものを早く使い切るようにしましょう。
日本人の食生活の変化が影響
実は、人は、本来、リノール酸からDHA やEPAに分解する酵素を持っているのですが、
魚をよく食べていた日本人は、食事からDHAを摂取していたため、
分解する必要なかったために、この分解酵素を、9割の日本人が持っていないのだそうです。
例えば、海苔を消化できるのは、日本人だけで、欧米人は消化できないと言いますから、
人体は、長年の食生活によって築き上げられた身体的特徴に大きく左右されているのですね。
日本人の多くが、今、花粉症という昔は存在しなかった症状に悩まされているのは、
生態系、環境や食事の変化による副産物だったのです。
常用的なDHAサプリメントの摂取には弊害も
本来、食べ物から吸収していたDHAですから、食事から吸収するのが望ましいのでしょうが、
対処療法として、サプリメントとして、この時期に摂取することも、一つの花粉症対策となるでしょう。
ただし、サプリメントとして高濃度のDHAを摂取するのは、
抗生物質を摂り続けるのと同じことですから、体の自助努力を弱めまてしまうことにもなります。
あくまで、つらい時期だけのポイント処方にすると良いではないでしょうか。