“Tea Tree” ティートリーは、オーストラリア原産の植物で、木を切り倒しても、2年後にはまた伐採できるまでに成長するほど生命力が強い木です。
原住民のアポリジニの間では、何千年もの間、傷や感染症、皮膚の治療薬として使われていました。
シャープで清涼感溢れるスッキリとした香りです。
殺菌作用が強く、毒性の弱い消毒剤として利用することもできます。
第二次世界大戦中には、消毒液、昆虫忌避剤としてオーストラリア軍に利用されていたことでも知られています。
水蒸気蒸留法で抽出されたティートリーのエッセンシャルオイルは、アポリジ二がティートリーの葉を砕いて利用していた方法とは、比べ物にならないほど成分が凝縮されたものですから、0.5%から1%未満の濃度に希釈した場合でも、幅広い種類の細菌や真菌に対して強い殺菌力があります。
他のエッセンシャルオイル同様、とても濃く、危険ですので、決して内服はしないでください。
そのまま使わず、希釈して利用し、目の周りの使用は避け、内服はしないようにしましょう。
肌の弱い方は、かゆみがでたり、ただれたりすることがあります。
”被験者50名を対象に、にきびや口腔のカンジダ、皮膚のカンジダ、皮膚炎・湿疹、ヘルペス、爪・股・足の白癬に治療に用いて、うち1名を除き、症状の「完治」か「顕著な効果」があった“という実験結果も伝えられています。”
-Blackwell “Tea tree oil and anaerobic (bacterial) vaginosis.” Lancet. 1991 Feb 2;337(8736):300. PMID 1671134
薄めてうがいをすることで、気管支炎や咳、のどの痛み、歯肉炎、口臭など、呼吸器系全般に作用します。
風邪をひきやすい方、のどが弱い方は常備しておくと便利です。
インフルエンザ予防にも効果があると言われています。
アロマバスの場合、浴槽にお湯をため、オイルを1、2滴垂らすだけで、すっと清涼感のある香りが広がり、十分な効果が期待できます。湯上がりも、肌に清涼感が残るほどで、打ち身への湿布にも良いと言われる所以を感じます。
春先、花粉が飛ぶ時期や梅雨のジメジメした時期のバスタイムのリフレッシュに最適です。
また、カンジダ治療にはこのティートリーを用いたアロマバスが効果的です。
精神安定作用があるとされ、花粉症に利くとも言われていますので、肌の弱い方は、希釈して利用するよりも、アロマテラビーとして、エッセンシャルオイルをアロマポットで温め、その香りを楽しみ、ティートリーの効能を享受し、リフレッシュすると良いのではないでしょうか。
ティートリーを配合した石鹸での洗顔は、ニキビや吹き出物に有効です。
もともと、額によくニキビがでる体質だったのですが、ティートリーを配合したシアバター石鹸を使った1年間は、ニキビや吹き出物といった肌トラブルに悩まされることがありませんでした。
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現代医療を否定するものではありませんし、効果を保証するものでもありませんが、治療効果がなかなか表れない場合や、慢性疾患に対しては、薬に比べ、副作用が低い、こうしたエッセンシャルオイルや植物を使った歴史ある伝統医療を試してみる価値があるのではないかと思います。