本当のはちみつの選び方

天然のはちみつは、非加熱はちみつ、ローハニー、純粋はちみつなどと言われます。

はちみつそのまま、コーンシロップや水飴などを加えていない、精製していないものです。

精製すると、天然はちみつ本来に含まれるビタミンやミネラルなどの微量成分が失われてしまいます。

非加熱はちみつの、「非加熱」には正式な定義はありませんが、充填時にはちみつ に含まれるビタミンなどに影響がない、45度前後の湯煎で温めて、充填している場合が多いです。

日本では、はちみつの充填時に60度以上の熱をかけることが多く、その場合は、「非加熱はちみつ」とはみなされませんが、その見分け方は、ラベルや商品説明に「非加熱」や「RAW」などの記載があるかなどで判断するしかありません。

厳密に、天然はちみつを定義すると、温度20度における水分が20%以下で、しょ糖の含有量が全重量の5%以下のものであって、かつ、果糖およびぶどう糖の含有量が合計全重量の60%以上です。

日本産はちみつは、外国産のはちみつより水分量が高く、22%以下が基準となっています。

はちみつは、糖度が高く、水分活性値が低く(0.8~0.5)、酸性条件(PH 3.2~4.9前後)です。

水分活性値が0.8~0.5と幅がありますが、いずれにせよ、細菌の増殖性はありません。

このような数値は、検査をしなくてはなりません。

では、一般の消費者が本当の天然はちみつを選ぶには、どのように判断したら良いのでしょうか?

1) 表示を確認する

まずは、裏面ラベル表示で、品名に「はちみつ」「純粋はちみつ」と記載されているか確認してみてください。

水飴などが添加されているはちみつは、「加糖はちみつ」、精製されたはちみつは、「精製はちみつ」と記載されています。

ただ、この表示だけでは、加熱されているか、非加熱かはわかりません。

どのような製造方法を行なっているか、メーカーのウェブサイトなどで確認すると良いでしょう。


2) 水に溶けにくいか

ガラスコップの中に冷水を入れその中に、スプーン1杯のはちみつを入れて混ぜてください。

2、3回かき混ぜて、すぐにはちみつが溶けるようなら、混ざりものである可能性が高いです。

本物の蜂蜜は、水に溶けにくいので、水に落としたときに、塊のまま沈殿します。

もちろん、しばらくすると溶けますが、数分時間がかかります。


3) 結晶化するか

天然はちみつ は、振動や温度変化によって、結晶化します。

一度結晶化すると、再度結晶化しやすくなります。

アカシアやレンゲは比較的結晶化しにくいはちみつですが、
ブドウ糖が多いはちみつはより結晶化しやすく、花蜜は結晶化しやすい傾向があり、樹液を蜜源としたはちみつ は結晶化しづらいです。

一度結晶化すると、再度結晶化しやすくなります。

結晶化するのは、天然非加熱はちみつ の証拠です。

結晶化した場合は、瓶を50度ぐらいのお湯で温めたり、はちみつをスプーンで混ぜたり、こすったりすると溶け扱いやすくなります。

4) 直接、養蜂家から仕入れている、養蜂家が販売しているはちみつを選択する

商品ができあがるまでのサプライチェーンがよりシンプルで、仲介が少ない方が、偽装が発生する可能性が低いです。