チョコレートでお馴染み、カカオから抽出されるカカオバターは、9割以上がオレイン酸、ステアリン酸、パルミチン酸の飽和脂肪酸からなり、乾燥を防ぐ高い保湿効果や敏感肌を和らげる作用があります。
融点が36.5度と、室温で保管でき、常温ではカチコチの固形、体温で溶けるため、座薬などの基礎薬剤や化粧品の原材料として用いられています。まろやかさを出すため、チョコレートにも加えられているカカオバターですが、高価なため、安いチョコレートは、カカオバターではなく植物油を代用していることも多いです。
天然そのままの未精製カカオバターは、融解や冷却温度、スピードによって、ダマになってしまったり、変色してしまったり、加工するには扱いづらく、カカオバター本来の持つ香りや成分を削いだ精製カカオバターが流通しています。長期保存を前提とした均一な素材として利用するには、精製カカオバターを使わざるを得ないのです。
精製カカオバターより日持ちがしないと言われる未精製のカカオバターでも、体に良いポリフェノールなどの天然の酸化防止剤が微量に含まれているため、変質しにくく、常温で、2-5年固体保存が可能です。また、未精製カカオバターには、オメガ6、オメガ9、ビタミンE、ビタミンK、鉄、亜鉛、ドーパミン、アミノ酸なども、微量に含まれています。
未精製のカカオバターは、脱臭、脱色をしていないため、少しクリームかかった
白色で、チョコレートの香りが漂います。未精製のカカオバターは、薬剤精製過程で、落とされてしまうような微量成分もそのまま含んでいますから、より栄養価が高く体に良いものです。
ガーナ国内でも、融点が少し高いことから、そのまま単独で100%カカオバターがスキンケア製品として使われることはあまりありませんが、保湿クリームの成分として広く利用されています。
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皮脂に近い成分であるオレイン酸が豊富なため、肌なじみがよく、ベタつかずに吸収して肌を保湿し、弾力性を与えます。
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抗酸化作用が豊富で、肌のストレスや老化原因となる活性酸素に対抗する働きがあります。
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髪のボリューム調整、ダメージヘアの補修、ドライヘアの保湿にもカカオバターが有効です。ワックスとして使っても良いでしょう。
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カカオバターは、妊娠中の妊娠線予防、妊娠後の妊娠線をなくすために、世界中の女性に愛用されてきました。保湿しながら、弾力性を高める作用があるため、妊娠中の体重増加により肌が伸びていく過程で起こるひび割れを和らげるものとみられています。
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即効性こそありませんが、傷跡を癒し、薄くするという報告があり、毎日使用することで、色素沈着が薄くなっていきます。黒ずみが気になるデリケートゾーンや授乳中の乳首のケアにも天然成分ですから安心です。目の下のクマにも効果的です。ダメージを受けた肌を癒し、肌の色合いを調整(一定化)すると言われています。
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肘や踵など肌が固くなった部分やダメージを受けた肌にカカオバターを塗ると、肌を柔らかくしてくれます。就寝前に、カカオバターを適量、気になる箇所に塗り込むことを数日継続することで、違いを感じられるようになるでしょう。肌をふっくら、柔らかくして、潤わせるということで、 理想の唇を作るためのリップバームとしての使途と抜群の相性です。
収穫されたカカオの実(カカオポッド)を割り、種子周囲のパルプ(白色の果肉)ごと取り出し、バナナの葉でくるむ、若しくは木箱に入れて、むらができないよう毎日撹拌しながら発酵させる。
豆の種類によって異なるが、
一週間前後、天日、もしくは乾燥機で、
十分に発酵した豆の水分を除去する。
焙煎。ふるいや送風機の風、
磁石などによって異物を除かれ、
人の目視によって最終選別される。
ビーンズロースト法(豆ロースト法)では、焙煎機で熱風を当て、100度以上でコーヒー豆のように焙煎される。
焙煎の済んだカカオ豆は粗く粉砕され、風選機によってハスク(外皮)と胚芽を取り除かれる。
ハスクを取り除き、粗く粉砕されたカカオ豆は、カカオニブと呼ばれる。
それに対し、ニブロースト法では、ロースト前にハスク(外皮)の除去を行い、カカオニブのみ焙煎する。
カカオニブは、グラインダーで、 磨り潰される。 約55%の脂肪分が含まれているため、細かく磨り潰すと液状になり、ペーストになる。これがカカオリカー。
プレス機でカカオリカーを圧搾し、
ココアパウダーとカカオバターに分離。
カカオバターの完成です!
これまで、精製され均一化されるため、原材料の質を問われることが
なかったカカオバターですが、JUJUBODYでは、原材料にとことん
こだわりました。現地ネットワークを活用し、
ロースト法の違いにも注目してカカオバターを選別しました。
豆の状態から煎って作った香り高い豆ロースト法ガーナ産
カカオバターを採用。
食用グレードの最高級未精製カカオバターです。
豆ロースト法カカオバターを製造するのは、ガーナ国内で1社だけ。
なんとアフリカ中を探しても、豆ロースト未精製カカオバターとなると、
その1社ぐらいしか製造していないという、とても希少価値の高い
カカオバターを、今回入手することができました。
本当のカカオの風味をそのまま残した、
白いのにチョコレートの芳香がする、
なんとも不思議な感覚のJUJUBODYのカカオバター。
そのままでは、カチコチなカカオバターを、
ミツロウなどの天然成分と合わせ、
使いやすい柔らかさになるよう、
カカオバターの持ち味をなくさず開発しました。
「少し、化学物質を入れたら、
クスチャーが簡単に調整できるようになるんだけどな...」
という開発者の悲鳴を無視して、ナチュラル成分だけで
試作を重ねてようやく完成した一品は、