モリンガは、東南アジア、アフリカ、南米など暖かい国の多くに自生します。
日本で販売されているモリンガパウダーは、フィリピン産、インド産、沖縄産が多いですが、
どこのモリンガパウダーが良いのでしょうか?
農産物は、土壌に影響される
農産物の栄養は、土壌の栄養に大きく左右されます。
汚染のない、微生物の多い肥沃な大地で育ったものを選択すると良いでしょう。
例え、オーガニック認証がついていても、
認証のない土地で栽培されたものを混入して出荷するなど、
不正が行われている事例は多くあるため、認証の有無は、実際には、当てになりません。
結局、一番大事で信用できるのは、
どのような志でモリンガ作りに向き合っているか、その生産者の姿勢だと思います。
土壌汚染に要注意
25のサイトで確認されたインド製のアーユルヴェーダ薬品673の商品のうち、
ランダムに選ばれた230商品が対象にした試験で、20.7%の薬品の成分に重金属が見つかったという報告がありました。
このように、インド産サプリメントには、
土壌汚染により、重金属(鉛、カドミウム、水銀、ヒ素など)が含まれていると報告されることがよくあります。
そのため、農園の様子(イメージ写真を使っていることもあるので、注意です)が確認できない場合は、私は、あまりオススメしません。
メーカーは、品質を重視すると言っても、
結局、現地に足を踏み入れて、本当に品質を重視して買い付けをしているメーカーはわずかですし、
インド産ほど、ヒト、モノの価格が安い産地はないからです。
沖縄産より高い栄養価のガーナ産モリンガ
モリンガは、90種類以上の栄養が含まれるため、栄養分析には、50万円以上かかってしまいます。
そのため、ガーナ産モリンガパウダーと、他の全ての産地のモリンガパウダーの栄養分析を比較することはできないのですが、市販の沖縄産モリンガパウダーと栄養を比較したことがあります。
すると、その数値の違いに驚きました。
ミネラル等には、大きな違いがなかったのですが、ビタミン類が群を抜いてガーナ産に多く含まれていたのです。
ガーナ産 | 沖縄産 | ||
ビタミンA | μg/100g | 3380 | 208 |
α-カロテン | μg/100g | 200 | 2490 |
β-カロテン | μg/100g | 40400 | 0.15 |
ビタミンB1 | mg/100g | 0.26 | 0.15 |
ビタミンB2 | mg/100g | 2.44 | 0.501 |
ビタミンB6 | mg/100g | 1.75 | 0.501 |
ビタミンC | mg/100g | 48 | 14 |
α-トコフェロール | mg/100g | 75 | 9.4 |
β-トコフェロール | mg/100g | 1.1 | 0.6 |
γ-トコフェロール | mg/100g | 2.3 | 0.8 |
葉酸 | μg/100g | 920 | 350 |
パントテン酸 | mg/100g | 0.91 | 0.6 |
ナイアシン | mg/100g | 12.3 | 3.79 |
ビオチン | μg/100g | 57 | 31.3 |
産地で味が異なる
ワインのように、モリンガも産地によって、味も変わります。
また、パウダーの粒度の細かさでも、味の感じ方が変わります。
個人的には、フィリピン産を扱う日本のメーカーは、粒度を細かくするせいか、味が薄い気がします。
ガーナ産のモリンガは、味がしっかりしている気がします。
ぜひ、いくつか試して、お気に入りのモリンガパウダーを見つけてください。