2018.03

Natural Beauty Life

脂肪酸の特徴から見るシアバター

シアバターの成分

天然のシアバターは、シアの木の実から抽出される油脂ですが、シアバターに含まれる脂肪酸の成分は、下記の通りです。

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天然素材なので、収穫時期によって、それぞれの実自体の持つ成分が異なるため、どうしても、均一にはなりませんが、

それが天然素材の味というものですね。

オレイン酸について

オレイン酸は、オリーブオイルなどにも含まれていますが、肌なじみの良いオイルとして知られています。

人間の皮膚にもオレイン酸が含まれています。

ステアリン酸について

シアバターの保湿効果の持続力には、このステアリン酸が寄与しています。

ちょっと、肌の上に膜を張るような、そんな脂肪酸です。

また、この脂肪酸は、手作り石鹸に加えると、石鹸の固さを出してくれる脂肪酸でもあります。

従って、シアバターに含まれるオレイン酸が肌に浸透し、潤いを与え、

ステアリン酸が、その潤いを保護、持続させてくれるというわけです。

トリテンペンアルコール、アラントイン、カロチノイド、トコフェロールなどの微量成分

よく、「シアバターには天然のビタミンEが含まれています」という記述を見ますが、

実は、天然のシアバター=未精製シアバターには、ビタミンEが含まれていますが、

精製したシアバターには、天然のビタミンEは、含まれていません。

これは、脱臭、脱色をする精製過程で「不純物」として、取り除かれてしまうからです。

ビタミンCなどの錠剤を摂取されたことがある方は、わかると思いますが、

タブレット自体も飲んだ後の尿も黄色いですよね。

未精製のシアバターは、黄味がかかっていますが、この色味がビタミンEの色でもあるので、

精製するということは、それを取り除いてしまうということなのです。

これら未精製シアバターには含まれる微量成分が、肌の再生を促したりしてくれるので、

未精製シアバターは、保湿効果だけでない、プラスαの肌への効果が期待できます。

未精製シアバター不純物って?

大手化粧品会社は、「未精製シアバターには不純物が含まれているので、肌には良くない」という主張をすることがあるのですが、

本当にそうなのでしょうか?

オレンジを絞ったフレッシュジュースを想像してみてください。

オレンジの繊維が粒が残り、均一な綺麗な液体ではないですよね。

これが、未精製シアバターの状態です。

シアの実を砕いて煮て作られますから、小さな点状の破片などが含まれるかもしれません。

実は、この不純物と言われるものは、そういったシアの実自体の繊維であったり、

また、脂肪酸を安定させないという意味で微量成分を不純物と指しています。

 

と、考えると、この不純物、肌に悪いものでしょうか?

肌の再生力を促す未精製シアバター

JUJUBODYでは肌質の異なる、特に、肌の弱いというお客さまにご利用いただいておりますが、

それで肌が荒れてしまったという報告は、一度も受けていません。

むしろ、これまで、荒れていた肌や爪、医薬部外品のかかとケアで治らなかったひび割れが改善したというお声をいただいています。

そんな声を伺う度に、私自身も、

自然の治癒力を含む天然の未精製シアバターの魅力を、今も再発見する毎日です。