都会でのモリンガ
ガーナの首都アクラでは、モリンガを使ったジュースやお茶がホテルや小売店で販売されているのを見かけます。
中には、自宅の裏庭のモリンガの木を活用して、モリンガの葉を食事に使うという家庭もあるでしょうが、
食べやすい加工食品の形でモリンガを摂取することが多いのは、万国共通、都会ならではの生活習慣かもしれません。
郊外でのモリンガ
ちょっと郊外へ足を伸ばすと、
「毎日、サプリメント代わりに、モリンガの種を食べているよ!だから俺は、風邪なんて引かないよ!」
という、おじさんに出くわします。
成熟した実の中の種をとって、種の外側の硬い殻を向いて、白く柔らかい中身を食べるだけですから、簡単そのもの。
どんな効果があるのか?と調べてみると、こんな記述が見つかりました。
マラリア予防に?
空腹で食べるとお腹が痛くなることがあるから、食後がおすすめだそうです。
そして、そのあと、500mlぐらい水を飲む。これを7日連続で行います。
すると、雨期の間、マラリアにも病気にもならない。
中には、1年くらい効果が持続することもあると、ある農民は言います。
種を7粒食べても、蚊に刺されなくなるわけではないのですが(笑)、
マラリアにはかからないというのです。
ですから、雨期の間、ずっと食べる人もいますし、一年通して、健康のために、毎日1粒食べる人もいます。
本当かどうか、今度、ガーナへ行ったら聞き取り調査してみたいと思います。
そして、私もマラリア予防にモリンガの種を食べておこうっと。
マラリアの予防薬は、副作用が強く、長期的に服用すると肝臓にダメージを与えると言われているのです。
どのような健康効果が?
どのような健康目的で、モリンガの種べているのか?というと、その目的は、人様々です。
視力を良くするため、精子量を増やすため、不眠症改善のため、ダイエットのため、頭痛止めのため・・・
1日、2、3粒食べると、便秘を解消するといいます。
食べ過ぎには注意
決して、空腹時には食べないこと。
種を食べ過ぎると、お腹を壊してしまうので、
長期的な健康維持を目的に種を食べる場合は、1日3、4粒を越えないようにすると良いでしょう。
循環器系疾患に
モリンガの種には、オレイン酸がたくさん含まれていますので、
コレステロール値を低下させたり、アテローム性動脈硬化を抑えるため、
循環器系疾患を抱える人に良いでしょう。
私の母が、健康診断で唯一引っかかっていたのは、コレステロール値でした。
コレステロール値を下げる薬を服用することを進められていたのですが、
コレステロール値が一気に下がると、むしろ、その「差」で体調を崩すという話を聞いていたことから、
コレステロールをあげる食べ物を食べることを控え、
モリンガの葉を毎日ティースプーン1杯摂取していたところ、
1年後には、薬の服用が必要ないと言われる値に落ち着きました。
薬と異なり、急激な変化にならないのも、食生活を通した体質改善の良いところですね。
ホールフードとしてのモリンガ
また、モリンガは、「丸ごとの食べ物」ホールフードとしても注目されています。
種には、オメガ3、オメガ6脂肪酸、ビタミンC、ビタミンA、鉄分なども豊富に含まれているので、
抗酸化作用が期待でき、エイジングケアにも最適です。
また、モリンガの種を食べるとエナジーを得られる上に、食欲を押さえられると言う人もいます。
モリンガの葉と合わせて食することで、それだけで、一つの食材から、十分な栄養が摂取できます。
元製薬会社勤務のビジネススクールの後輩は、
「モリンガと玄米があれば、人間は生きていけますよ」と言っていましたが、
(身近に、モリンガ通がいて、びっくり)
それぐらい、それだけで必要な栄養が取れてしまうのが、モリンガのスゴいところです。
参照:http://www.moringatreeoflife.com/nutritional-info.html